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3日連続って…(百貨店研修の話とヌーボーに群がるお使いたち) [映像夜間中学への旅(映像夜間中学レポ)]

の百貨店研修の為、日本橋に行く。
研修生が主に販売の人だったためか、あまり私とは縁のない話が続く。
にしても、元祖を誇るだけに、教育ビデオなんかにはものすごく力が入っている。
研修の流れは、社の歴史(ビデオ)→
まごころの接客とは(ビデオ)→
隣に座った人とペア組んで挨拶等の実演→
自社発行カードの話、で終了。

社の歴史ビデオで唐突に「こんにちは 加治章です」と
元NHKアナウンサーらしき人が出てきたのには驚いた。
誰だよアンタ?まあ例によって戦前までは詳しく説明し、
戦後になるとスルーというか、あまり触れない。
(そりゃ女帝事件だとか、バブルとか、そごうと同じような道をたどったとか、やばいこと盛りだくさんだしなあ)
接客ビデオがまたイイ感じで、服装や化粧がどう見ても80年代初頭(今時ドルマンスリープのワンピースはないでしょ。気を抜いているとマヌカンカットしたおねいさんでてるし)で、
いろんな意味で言葉遣いやら品物やら古くさく、
再放送された大映ドラマ見てる気がした。
(高嶋兄弟がいつ「申し訳ございませんッッ」って
飛び出してくるかと楽しみにしちったYO!)
まあ接客対応は時代を超えて不変だ、ってなことをいいたいのかねえ。
それとも「ウチの会社の栄光はこの時代なんですよ」という
宣言なのだろうか。逆に若いヤツが見たらサイバーパンクみたいでいいかも。

ペア組んで挨拶なんかの実演をする。
私は別に関係ないんだけどなあ、と思うが、
60ぐらいの、どう見ても警備員系業務のおっさんも受講しているから、そんなことぼやいてるバヤイじゃないと、誠心誠意取り組む。負けじゃんけんというのをやらされた。親と子にわかれて、親がまずだし、子は後出しで自分が負けるようにテをだす。親がグーなら子はチョキというように。すらすらっとできず、結構時間がかかる。なんの意味かよくわからなかったら、講師の方が「これは“じゃんけんは勝つモノ”というイメージが邪魔してうまくできないという心理ゲームです。つまり、自分はきちんと接客できていると思っていても、見方を変えるとできてなかったりする、ということを学んで欲しいのです。」とかなり強引なまとめ。笑点みたいでした。

カードの話になると、さすが老舗らしく、自社発行のクレジットカードの他に、お得意さん専用カードというのがあるらしい。限度額とか特にないようだ。通常とプラチナがあり「プラチナカードは、支店ではあまり見ませんが、本店ではよく見ます」という。昔、林真理子氏のコラムで、本当の金持ちに会いたかったら、昼下がりの○越本店に行け、というのがあったけれど、そういう方々が使うカードなんだろうなあ。このカードは代々の信用がないと作れないそうだ。祖父、曾祖父あたりからのお得意様に発行してます、と言っていた。ライブドアの堀江社長が手に入れられる日は来るのだろうか。彼の事業が順調にいって、ひ孫あたりでようやく?ってところか。すげえなあ。さすが老舗。(しかも昔はカードなしでも買えたみたい。デパートでつけ払いできる環境ってホントーにいいですね。)

いろんな意味で圧倒されまくりの4時間。終わって外に出ると、どしゃぶりに近い雨だった。

タクシーで帰ろうと近くのローソンにてお金をおろす。と、試飲用にボジョレーヌーボーが置いてあった。夕食用になんかあるかと探していると、突然下品なデカイ声。(ああまたか…)と思いつつ、声の方を見ると、イイ顔のオヤジが数人「ボゾレーヌーボだよ。オイ」などと下卑た笑いをしながら群がってました。オヤジ達は“歴史と伝統のある、日本有数の高級ビジネス街”というイメージに挑戦するかの如く、「あんまり飲みすぎっなよぅ。せんずりできなくなるぜ。げひひひ」などと“せんずりせんずり”を連発し、おハイソな雰囲気漂う店内を蹂躙していた。下品オヤジのパワーってすごい、と改めて感動しつつ、試飲用ワインボトル一本あけて、更にもう一本あけようとするオヤジ達を横目に、足早にローソンとサヨナラしたのでした。


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ワザワザは続くなあ(電氣菩薩のお使いとジェンキンス氏) [映像夜間中学への旅(映像夜間中学レポ)]

日はFと待ち合わせて、新宿で飯を食った。
「鍋喰いてぇ~」なんつーものだから、銀座ライオンビルにある安具楽へ行く。
もうそんな季節ですね、というわけで、味噌チャンコ鍋と刺身とかその辺を頼み、
ふーっと息をついていると、隣に高品格似のばあさんが一人座った。
ばあさんは、禿頭のおやじ店員に、ご飯はあるのか?と聞く。
店員が丁寧に説明する。しかし同じことを何度も聞いたり、
飲み物はどんなものがあるのか、と聞きはじめたりする。
そのあたりから「もしや…」という妙な霧状の雰囲気が漂い始める。
ばあさんはどうやら「厚生年金がどうのこうの」と話しているらしい。
たまさか聞こえる塩辛声が「アタシはずっと働いていて、厚生年金を払っていたんだ」
というようなことを言っている。それ以外にナニを話しているのかはわからない。
だんだんオヤジ店員が時折鼻で笑うような話し方になり始める。
押し殺した声で「こちらは飲食店なので、そのような話をされても困る」といった内容のことを繰り返し話している。ばあさんは金がないのに店に来たようだ。
「おまわりさんなら、そう言う話をよく聞いてくれますよ」となんとか追い出そうとするが
「お茶はタダでしょ?」とババアは出る気配がない。
とうとう支配人らしき人が来た。
「今日はこれで三度目だよね?」
とアナゴさん(©サザエさん)が眼鏡かけたような支配人らしき人物は、ばあさんにいう。
ばあさんは気色ばんで
「アタシはずっと働いて厚生年金原っているんですよ!!」と繰り返したが、
そのまま支配人に連行されていった。そうか、三度目だったのか…。

ちなみに帰り際、例の大江戸線新宿西口駅付近の待ち合わせスペースには、今日も、
その厚生年金はおろか税金すら払ってないような(過去形もあり)方々がまた座っておられた。
当然、ジェンキンス氏も参加されていて、本日は寝てなかった。
ディープコリア写真術(詳しくは根本敬著「ディープコリア」をお読みくだされ)で激写しようかと思ったが、携帯付属のカメラしかなく断念。
今日は、ベージュのジャージ(年代物のウィスキーみたいな)を着て、珍しく顔を上げていらした。いうまでもなく、ジェンキンス氏だった。
(最近は乃木坂駅近辺でもジェンキンス氏の目撃情報あり。多彩な活動してらしてるようだ。)
そのほかイイ顔が大勢いらして、まるでイイ顔博覧会のようでしたな。

しかしここのところ因果系住民との会合が続きますな。
因果系住民と出逢いたい方は、「因果鉄道の旅」その他根本グッズや本を持参の上でかけること。遭遇率が高くなります。
昨日も今日もその本をもって出会ったアタシがいうのだから間違いなし、ですよ。


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イイ顔のおやじとチョウチョウハッシ [映像夜間中学への旅(映像夜間中学レポ)]

王線に乗ると、なぜか変な人と遭遇する確率が高い。
身長が180センチはある、カバが化粧したような女(あれはオカマの方だろうな)とか、
キテレツ大百科にでてきたベンゾウさんそっくりな女とか。
この前会ったケースでは、初めてなんだか久しぶりの家族旅行で興奮したのか知らねども、私の隣に座っていた家族連れの、小二ぐらいの子供が父親らしき人に、よだれ垂らしながら「おまえは犬だ!犬だ!」と叫びまくっていたこととか。(当然ぶん殴られたが、それでも子供はゲヒヒヒと笑い、ひきつけ起こすんじゃないか、とこちらが心配したぐらいの高ぶりようでしたな。)
そして今日もまた電気菩薩の使いとお会いすることができました。
調布駅(川西杏はいなかった)から乗り込んだ京王線快速本八幡行き。時間は17時頃。
当然都心に近づくに連れ、帰りの学生やらで混んでくる。
私は座席をキープすることができ、根本敬の「因果鉄道の旅」を読んでいた。
で、こういうときにやはりワザワザなんだけど、隣の席が一つ空き、どっかり座り込んだのは、
3年ぐらい着古した銀色のジャージ+埃と偏食が激しい謎の野球帽をかぶったおっさん。(推定60代後半~?骸骨に皮膚つけて皺刻んでデカイ眼鏡をかけたような顔をしていた。もちろんイイ顔。)
その前には友人らしき、ぼろいカートをひっぱったオヤジが立つ。身体から酒を発酵させて更に腐らせたようなグッドフレーバーが漂う。語りあう口調が陋劣。とりあえずは本に集中する。
「まぁよぉ、最近のわけぇヤツはよぉ、席をゆずらねえなァ、年寄りによぅ」
と二人は言い合う。そんなこと大声で言われる云々の前に、おそらくアンタ方の風体をみて譲りたくないのだろうよ。話すたびに芳香が。鼻が拒否したくなるくらいかぐわしき香りだが、酸っぱいモノが胃からせり上がらないので、私的にはまだ大丈夫。
「俺たちがわけぇ頃はよ、すすんで席を譲ったモンだがなあ」
誓って言うが、あんた達が若い頃は絶対、絶対に、座ってる年寄りをどかして座っていたと思うぞ。
おばあさんが乗り込んできた(らしい。こちらからは見えない位置だった。)。
爺どもは「おい、そこのヤツ席を譲れ」と仕切だし、私の横の女性が立ち上がり、席を譲った。
爺の一人は新宿で降りた。ここから片割れの独白が始まる。
「まったくよぉー教育がなってねーんだよなー。席もゆずらねえよ。ったくよぉ」
となりでぎゃーぎゃーうっさいので、本を外し、「でもさ、アタシはこの間退院したばっかりで、
立つと倒れそうになるんだよ」(まあ事実は事実なんですけど。適当なことをいって煽ってみたくなったわけです。)と声をかけると、爺はタダでさえ血色の悪いどす黒い顔を更にどす黒くして、「いやアンタはいいんだよ…アンタは…」と小さな声でぶつぶつ言っていたが、突如また元の大声に戻り「でもよー、そいつら(と向かい側に座っていた高校生を指さしまくる)とかよー、席ゆずらねーのはおかしいって。日本の教育だよ。今の教育がわりぃんだよ」とおっさんは私にまくし立てる。トンデモ理論とか聞けるかな、とわくわくしていたんだが、ありきたりな“俺たちが若い頃は”系の話でがっかり。おっさんは私にぶちまけてスッキリしたのか、「説教して悪かったな、じゃあ俺はここで」と私が乗り換える駅で降りた。乗り換えて、ふと前方を見ると、同じ車両にあのおっさんが…。結局、私が降りる駅でおっさんもおり、実は近所の人であったことが発覚しました。最近家の前の路上(地下鉄が通り、暖かい空気があがる通気口のところ)に段ボール人が居着くようになり、爺もおそらくそのうちの一人なんだろうが、しかし、またワザワザ。
ご同慶のいったりきたりで本日はこれまで。


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電氣菩薩遂に入手ッッッ!!!!根本先生マンセー!(若干ネタバレ気味です) [映像夜間中学への旅(映像夜間中学レポ)]

いに、ようやく、やっと、根性で、長い道のり、といくらあっても語れないほど、探しまくった根本敬著「電氣菩薩 豚小屋発犬小屋行きの因果宇宙オデッセイ 上巻」を、入手できました…長かったよぅ。
これはまさにフィールドワークを行う上でのバイブルです。行わなくてもバイブルか。
とにかく聖書。手引き書、人生訓、その他、すンばらしい内容が満載。
読んだ後はポシンタンをがっつり食いたくなる。間違いない!
私の大学の先輩である(わはは)佐川一政さん(パリ留学中にオランダからの女子留学生を殺し、屍姦し、そして食べた。詳細は「パリ人肉食事件」で検索してみてください。)について、多くの章がさかれており、マーダーケースブック好きな私としては(コリン・ウィルソン…頼むから、同じ内容で題名だけ変えた本を佃煮にできるくらいだすな…うっすい精液みたいに。だすことに意義があるんだな、ありゃ)彼のその後、に、やはり興味が尽きない。
それにして、も。
やはり根本=幻の名盤解放同盟=K西杏、この存在は欠かせない。
今回もかなりの章が(ほとんどといっていいくらい)あてられていて、それでも語り尽くせない。
私としての因果は、Fの家がK西杏近辺であり、駅では何度も目撃している。
しかもFの家はK山ハウジング(K西杏のお店。よい物件ありマス)で紹介してもらったという。
そしてFはK西杏について詳しく、私は根本先生ファンであり、知り合ってしばらくしてから「えー、なんでK西杏知ってるの?」と、お互いのその事実に気づき、ひたすらその因果に慄然とした。そして私は根本先生を教えて、FからはK西情報を教えられ、現在に至る。やー、ワザワザだなあ。

karasuyama←これがK山ハウジングなり。

karasuyama2←これは店の看板。
金子神社にある祭壇に通じるモノがありますな。

駅周辺のあちらこちらに「仔猫もらって!カワイイ」だのといった張り紙があり、まさにK西杏から逃れらないかんじ。
今年の夏、調布駅で歌謡ショーの準備するK西杏を見ました。
(それも初めて調布駅に行ったときに。Fが入院して見舞いに行った際だったなあ。)
後ろにトラック(張り紙付き。在日の差別をなくせ!とか、チマ・チョゴリ事件に対して調布市長は謝罪せよ、とかそんなの)、その前に布が敷いてあり、ステージなのかな。真ん中にスペースがとってあり、風で布が飛ばないようにするためか、左右に椅子が置いてある。向かって右の椅子にはパンダかなんかのぬいぐるみ、左の椅子には綺麗に飾られた愛子様の写真(…。ちなみに愛子様カワイイ!という張り紙もアリ)。K西さんはまだ開演までに時間があるのか、トラックでなんか作業していた。このときはチマ・チョゴリだったように思う。そのバックには歌が流れていた。曲不明。
病院に行くバスに乗ってたら、金子ホールも見た。汚いフツーの民家系?デカイ看板がないと気づきませんでした。
駅に行けば「金子祭り」のノボリもって立っているし。
ここしばらく見ないな、と思ってたら、2ちゃんねる・議員板のK西スレにおいて、駅前に立っていたら、「電氣菩薩読みました」って通りがかりのヤツにいわれてファビョって入院したらしい、との書き込みがあった。

解説:ファビョる=火病(ハングル読みファビョン)のこと。「火病」の正式名称は「鬱火病」。 韓国・朝鮮人にだけ現れる特異な現象の精神疾患。 英語表記はwapyung。 怒りを抑えすぎて起こる、強いストレス性の精神疾患。強いストレスを適切に解消できず、我慢することで胸が重苦しくなる症状を指すという。 夫の浮気など、自分の思い通りにいかないことが重なり、それを胸にしまい込んで生きている女性に主に現れる。ひどい場合は死に至るという。 具体例としては、2002年の韓国大統領選挙中、投票日前日ににノ・ムヒョンへの支持を撤回したチョン・モンジュンや、2003年の冬季アジア大会の女子アイスホッケーにおいてカザフスタン戦で20-0というスコアで負けている最中に試合を放棄したことなどが挙げられる。 ヤフー百科辞典によると、1970年代後半から論議され、体系的に研究が進んでおり、「九六年、米国の精神科協会では、この火病を韓国人にだけ現れる特異な現象として精神疾患の一種として公認し、文化欠陥症候群の1つとして登載している」という。(以上2典Plusより引用)そこから転じて、怒りや興奮のあまりとんでもないことをしたり、やった人のことをファビョる、ないしファビョーンと2ちゃんねる等で主に利用されるようになった。2ちゃん語ですまんな。

K西さんをそこまで激高させる、その電氣菩薩。
下巻があるが、発刊されていない。
それどころか、この上巻ですら追加増補できない有様。まさに幻の名著と化している。
不可の理由は、K西さんがその内容に激怒し、出版社や関係者宅に電話&FAX攻撃をしたせいだ…云々と、まあこんな風にマエフリだの伝説だの聞かされた日にゃアナタ!読むしかあるまいて。
それにして、も。
K西さんについて書かれた箇所を読んでも、そこには、根本敬先生の捧げる愛が燦然と輝くのみで、何故彼が血圧の上限を振りきったような抗議運動をしたのか、まったくわからない。
ここでのK西さんのしゃべりは「~だわ」「~よ」といういわゆるオカマしゃべりである。確かに記述内容(根本妻に対する異常な嫉妬、あるいは同盟員に対する独占欲、女性っけのなさ等)からしても、彼はいわゆる○イの方じゃ…という印象はぬぐえない。そこが疳にさわったのだろうか。ただ、根本先生の方では、巻末で、これ以上ないほどの愛の告白をしている。ここまで愛されているのに…否、だからこそ、あそこまで彼を抗議に駆り立てたのだろうか?
亀が甲羅からすっぽ抜けたような亀一郎(中卒土方)や、自分の幼い娘を裸にし、ビデオ撮影させた鬼畜と罵られ、逮捕→実刑をくらった淫乱天使・ママ野際(女ならある意味憧れる生き方だよな…)イイ顔の智恵遅れのおっさん・平やン(平やンが監督することになったAVの、自作脚本がまたイイ!)等登場するが、やはり印象的なのはK西杏と佐川一政の両巨頭。(奥崎謙三はチラッとしかでてこない。下巻が主な活躍場所らしい。だから下巻を…ああ…溜息)
エピローグが圧巻。
登場するのは佐川一政氏だ。
この本が書かれた頃、最高に精神的不安定だったらしい。
彼はついにもう一度誰かを殺し、それを食べようとまで追いつめられたそうだ。
その話を仲のよいSMの女王様にすると、彼女ははらはらと美しく涙を流してこういった。
「佐川さん…なにも、そんな惨めな死に方をしなくたって…
私が7年後、アナタを殺して食べてあげるから、
それまでに傑作をものにしなさい。」
彼は本当に嬉しそうな顔で根本に言った。
「僕はもう安心です。食べてくれる人がいるのだから」
これを美しいといわずしてなにをいうのだろう。
私はこの箇所にひどく動揺し、胸をうたれた。慟哭せねばならぬほど。
今月は夜間中学、絶対いく。行かねばなるめぇ。

追伸:読了した次の日、近くの駅で実にイイ顔のオヤジを発見した。
廃品回収業の袋を横に、道ばたで体育座りをしていた。
失敗して焼けこげた鍋底のような皮膚をして、夕日にてらされていた。
斜視気味の目はどこをみているかわからず、恍惚を見事に体現、
具現化したような笑顔を浮かべ、ずっと座りこんでいた。
画像撮ればよかったなあ。例のディープコリア写真術で。


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日刊スポーツのブルース〜木村敏風? [映像夜間中学への旅(映像夜間中学レポ)]

テゴリ「電氣菩薩との会合」
ここでは、はてしない電氣菩薩との徒然旅、
その途中で出会った、すンばらしい人々との会合を書き連ねて行こうかと存じます。

その方、山田女史(仮名)は福々しい笑顔が印象的な方だった。
知り合ったのは図書館。
平日の昼下がり、利用客も少なく。当時暇をもてあましていた高校生のアタシは、近所の図書館に通っては、だらだらと時間を過ごすのが好きだった。出会ったとき、私は新聞コーナーをうろちょろし、いろんな新聞をテーブルに広げて読んでいた。つつ、と山田女史は寄ってきて「あなた、新聞好きなの?」と話はじめました。
女史は「アタシも色んな新聞読むの好きなのよ」と赤木春江に眼鏡かけさせて大仏に近づけたようなお顔で、にっこりと笑いかけられたのだった。推定40歳ぐらいだろうが、その過剰なまでのおばさん臭さが妙に年齢不詳だった。それ以来、図書館で顔を合わせると挨拶したり、女史から声をかけられるようになった。若いのに、よく勉強しているのねえ、と。
そのうち帰り際お茶でも…と外でも会うようになった。お茶をするときも女史が出してくださったし、買い物につきあってくれる?というので、ほいほいとついていくと、高級な化粧品を次から次へと購入する姿に非常な感銘を受けた。お金ってあるところにはあるのね、と。
いつものように図書館で新聞を読んでいると、女史はそっと近づき、日刊スポーツは注意してね、新聞は裏を考えないとね、とかんで含めるような言い方でつぶやくと、そそくさと去っていった。いつもとは違う微妙な空気が漂っていた。
それからはあまり会うことはなかった。たまに会うと私が見ている新聞を覗いたり、少しはなすときに、いろいろと裏はあるのよ、電通と新聞の関係に注目しなければ、と当時の私には理解しにくい話をしたりするようになった。
出会ってから二ヶ月ほど経過したときだった。しばらく姿を見せないな、と思ったら、突然電話があり、今日、日比谷あたりで会わないか、と言われた。私は話題になっていた女性ピアニストの恋愛映画が見たかったので、その旨を告げると、まあいいいけど…と色好い返事ではなかったが、とにかく会うことにした。待ち合わせ場所に現れた女史は、その辺に買い物に行くような普段着で現れた。そばによったとき、強烈な臭いがした。何日風呂に入ってないのか。よく見ると短いパーマヘアが脂で光っている。すぐ映画館に入ったが、女史は寝てしまった。私は愉しんで映画を見たが。
映画が終わると、私の部屋に来ない、という。この近くのホテルに部屋を取っているそうだ。断る理由がないので、ついていった。小さなビジネスホテルだった。
部屋に入るとすぐ、もうわぁ〜と体臭のこもった空気が鼻をつく。細長い部屋で、ベッドの脇に小さな机がしつらえてある。ここにどうぞ、とベッドをしめされた。
ベッドに座ると真正面に壁が来る。彼女は私にボールペンとノートを渡した。今から、本当のことを話してあげる、と私をじっと見つめた。
ベッドの脇から、段ボールを取り出した。私の前に、まるで黒板のように置く。
なんだかごちゃごちゃと数学の「集合」みたく、○と○がところどころ重なり、→がひかれ、電通とかリクルート問題、等と書いてある。
私の横に座り、今から言うこと、ちゃんと書いてね、と、強く光るまなざしで見つめてきた。私は気圧され、うなづくしなかった。
私はね、日刊スポーツの御曹司と結婚するのよ、と彼女は言った。
そうですか、と機械的に返答したが、失礼だけれど、彼女の風貌はどうも御曹司との結婚からかなり遠い場所にあるように思えた。
結婚するはずだったのに、電通が私と彼が結婚するとリクルート事件の真相がわかってしまうから邪魔してね、例えば二人で出かける新幹線を遅らせたり、その報道もすべて止めているのよ。日本の構造というのは電通が支配していて、彼らが江副氏を傀儡としてリクルートにつかせたんだけど、自分で実権を握ろうとしたから、召し上げられたのよ。
どの話も驚異的だった。いろんな意味で。彼女はその話を、段ボールに書いた図を指し示しながら延々と続けた。ノートは自動書記のように、意味が頭に入らないまま書き取られていった。とりあえず家には、このまま…いや生きて帰れるかな、と体中冷や汗でいっぱいになった。何時間経ったかわからない。どうやって辞去したかもよくわからず、携帯でとにかく親に迎えに来てもらい、家には無事に帰れた。
しばらく彼女からの電話は続いた。
当時はまだなにせ10代だったので、肝も座っておらず、彼女を着信拒否にし、何日か寝込み、嵐は去った。
残念だ。今なら徹底的につきあうのに(笑)。


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