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2005年2月の映像夜間中学(前編) [映像夜間中学への旅(映像夜間中学レポ)]


今回の映像夜間中学は「根本敬のイメージからは意外な映像夜間中学」がテーマです。どんなことになるんだろうか。

 当日、会場はやはり混んでいる。学長前のテーブルには花園神社のオフダがある。「因果妄想電波嫉妬インフルエンザ○○○除け」(○○○の部分には有名な烏山系アーティストの名が入ります)
まだかなーと待っておるといきなりミュージックビデオがはじまる。湯浅湾のものらしい。根本学長は現れない。大音量のビデオに圧倒されていると誰かのワキガの臭いが。ワキガの臭いとコマクの痛み。気持ちよさそうにギターをひきまくる湯浅氏。裸のラリーズを連想。終わってもまだ耳が痛かった。そしてまた待ちの状態へ。
20:35頃ようやく根本敬学長登場す。
「大電気菩薩峠越えをしてると生まれてはじめてインフルエンザにかかってしまい、こんなもの着てる」とラクダを取り出す学長。かなり顔色悪い。今回は根本学長の話が中心。ビデオはかなり後半になってから上映となった。

■個展のはなし

まずはポスターカードの話題から。
「普通、表を白くして裏を色付けすると思うんですけど、住所のトコロをワザワザ4色にしました。DMに日付も漏れてるけど、裏の言葉が『解つてたまるか』だからまあいいかと。ちなみにガロ系の漫画家にはDM送りません。それは出自の違いなんですね。」個展にむかうタクシー内で絵を描いたり(しかもそのタクシーの運ちゃんがまたなりたてだったりとか)しながらノルマ10点仕上げられたそうだ。
「熱が出てもうろうとしてる時に描いてる方が色彩的には面白いですねえ。」そんな中、ビリケンギャラリーにおいてエビスさんとのトークショーイベントが開催されることに。
「オレの役割はエビスさんの"素"をより引き出せればよいのであって、もうこんなになって(と半目開きウトウト状態のマネ)もうろうとして"うん、うん、あ、そう、うん"と相づちをうつとエビスさんが「これはオレがなんとかせねば」とムリヤリなんとかしゃべる。それがまた素を引き出すのでそれはそれでよいのだな」「こんなことプロじゃとてもやらない。まあオレは"素人のプロ"であって。こう、いろんな重みを背負いながらバカバカしいことをやる。それがいいんだな

■劇画家のはなし

松本正彦氏が亡くなったそうだ。自身の本ができあがる前に。東京近郊の大型ショッピングセンター。その中にある書店に水木しげるのマンガに登場する「山田」のモデルとなった人物が店長として赴任した時の思い出。客寄せイベントしてサイン会を企画したが、店長氏独自で声をかけたのが佐藤まさあき氏。ガロに推薦してもらおうと長井勝一氏に声をかけ、命をうけたのが根本敬学長、蛭子能収氏、山田紫氏。
「埼玉の奥地でサイン会をやったわけです。もう20年くらい前かな。おれたちがそんなところ行ってもねえ。とにかく全然人はこない。純粋なファンが5人くらいかな。あとは書店のサクラが入れ替わりたちかわり。それもつきて、なにもすることがないから漫画家同士でサイン交換したりして。俺すごい佐藤まさあきが好きで、本当はものすごくサインが欲しいんだけど、そこで`自分ごときが`と。自分のようなものが分不相応だと。ほら、交換になるからさ。終わる間際に`自分は先生の大ファンでして、本日ご一緒できたことを光栄に思っております`と伝えたけどね。もらいたくももらえないところが俺らしい。蛭子さんは当然もらってます。まあこういう因果にいるから、きっとごみ捨て場で、`あ、エロ本かな?`と拾ったら『蛭子能収さんへ 佐藤まさあき』と書いてあるサイン本だったということは十分ありえるわけで。」「この話には続きがあって、このときのこと蛭子さんま〜〜ったく覚えてないんですよ。もうホントびっくりした。」

■ラジオ出演とインフルエンザ

インフルエンザの中で、根本学長はラジオ出演などもこなされていたらしい。 「またビリケンギャラリーの話に戻るんですけど。ここは長新太さんの個展やっていたりするんですよね。そこでまた`自分ごときが`と。ちょっとやりすぎぐらいにやらないと、買った方に悪いというか。飼ってる亀じゃないんですけど、別な亀に村田なんかを書いて売ってます。時価として。欲しい方は店の方と相談してください。」(後日個展を見に行った際、この`サイケデリック亀`には『横山剣さま売却済み』となっていた。)
インフルエンザのせいで自宅(“無遅刻無欠席の息子の記録を守るため”とは学長談)にも実家にも(“親を死なすわけにはいかん”学長談)帰れず知人宅でひたすら絵をかく日々だったそうだ。
「ギャラリー側からオレはおかしい人と思われてると思う。インフルエンザでもうろうとしてると思ったら一気に17点も搬入したりしてね。下らないものを立派な額に入れたりとか」

■ 83歳ラッパーのはなし

あ、そうそう、といきなり根本学長が切り出した。
「例の83歳のラップ歌手ですが、今日のNHKポップジャムにでるそうですよ。」生徒たちの間からえーーっという声があがる。
「ちなみに尾崎豊の卒業はOKがでたそうなので歌えます。」とのこと。『この支配からの〜卒業ぉ〜♪』か。なんともいえない味わいが。
「(この様子は)また夜間中学でやりますよ」というのことなのでこれは期待大ですな。
「この間その83歳ラップ歌手の方が○○プロデューサーと私と○○さんに2万円のコースを奢ってくれまして。皆さんのおかげですと。」
ラップ歌手の方はその席上、きっとCDが売れると力強く断言されたそうだ。
「10万枚売れると。そうしたら俺とプロデューサーさんには2億ずつ。○○さんには1億あげます、と。このあたりの感覚がねえ…。蛭子さんも同じようなもので、蛭子能収全集、21巻あって今7巻まで出しているんだけど全然売れない。そうすると蛭子さんは`(一冊)1400円は高いよ、もっと400円ぐらいにすれば売れるんじゃなかろうかね`なんていうんですよ。多少現場知ってて、原価もわかっているだろうにコレだもの。どこか共通するものがあるというか。」「烏山が停電になればいいんだけれど。まあでもいつかはわかって戦争…。あんなことしなければとっくにでられたのにねNHKに。」
そうだろうな、と思う。あの烏山系アーティストはとっても才能があるのに、あんなこと(あえて伏す)やこんなこと(あえて略)をしなければNHKのポップジャムあたりにはでられたであろうに。イ・パクサがHEY×3にでられるならば、よけいに。根本学長は続ける。
「現実がうまくいかないのは自分のせい、というか。××××××とかしてると神や天が運をさっぴくんだな。このあたりの事情を日景忠男さんに相談したら、『そういう人は、もっと自分の幸せを真剣に考えなさい』と言っておられたんですけど。」
(後編へ続く)


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