【映画】今月みたい映画をいくつか [ごきげんいかがワン・ツゥ・スリー(日記)]
三島由紀夫の「からっ風野郎」を聞いて腹下した私でございます。こんにちは。ぬか床が腐るというかワインが即酸化するというか、具合も筋も悪い三島の歌声をいつかUPしてみなたまを心身ともに悪化させたいと心から願っております。
そんなつれづれですがとりあえず今月みたい映画をいくつか。
・ソダーバーグの「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳 別れの手紙」
予告編見たときからベニチオ・デル・トロのそっくり具合に心惹かれまくりです。まあ往々にしてこういう映画はものまね王座決定戦状態になることが多いのだけれども、ソダーバーグの力量とデル・トロの演技力が憑依になるか猿真似になるか勝負どころですな。とりあえず両方見に行くつもり。
・「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」
デジタルリマスター版が公開されるそうだ。私が見た中で最も美しいカットのひとつ「小さな王冠を頭に載せるカトリーヌ・ドヌーヴ」だけでも見る価値はあります。「♪あめね~」「♪でも~傘がうれないわ~」みたいな全編歌せりふになれるかなれないかが評価の分かれ目ですが。
ちなみに「ロシュフォール~」には夭折したドヌーヴの姉フランソワーズ・ドルレアックが出演し、ドヌーヴ唯一の姉妹競演となっております。
・「アラビアのロレンス」
これはやっぱり大画面で見たい。昔テレビでちらっちらっとしかみてないので、是非ちゃんと通してみたいっすねえ。いまのガザ地区問題も含め、すべてはここからという気もするし…。
・「動物農場」
アニメ化されているというのであの原作をどうしているのか非常に気になる。それにしてもこの映画、もう50年ぐらい前の作品なのか…。
「私のように黒い夜」を読んだときも思ったけれども、日本は戦後60年かけてやっとアメリカにおいついたんだな。ようやく1950年代のアメリカに。
あとは見逃した作品を拾う感じで早稲田松竹の「ホットファズ」ですかね。
以降は名画座関連です。
早稲田松竹ではなんと1/24から「陽炎座」「ツィゴイネルワイゼン」の二本立てやりますよ!二作は未見なのでこのチャンスに是非見ておきたい。ちなみに1/31からは「マジックアワー」「ラヂオの時間」になります。このあたりも見逃している方は是非。2/28からは「全身小説家」と「ゆきゆきて、神軍」の二本立てもやるし、なんだか早稲田松竹とばしているな。大丈夫か?
池袋の新文芸座で1/22になんと仲代達矢特集の一環として「斬る/殺人狂時代」の二本立てをやりますわ。岡本喜八は日本的モダニズム(いわゆる浪花節の対極としての)から完全に独立した「モダニズム」を唯一表現できている監督だと私は思っています。時間があれば見に行きたいところ。また2/1から「ヨーロッパ映画の巨匠たち Vol. 2」特集をやる。いまさらトリュフォーなんていわれそうだが、とりあえず未見再見含め通いたい感じ。新文芸座ではオールナイトも楽しみなラインナップです。とりあえず「1/31 スーパーSF世界特撮映画大会 カルトSF篇」と「2/7 驚異のドキュメンタリー映画作家 フレデリック・ワイズマン」(DVとDVⅡだけなんだよ…オールナイトなのにwまあ「州議会」ならこの作品だけでオールナイトが終わりそうだ)は見に行く予定。
また飯田橋ギンレイホールでは1/23まで「あぁ、結婚生活」と「コレラの時代の愛」を上映中。「コレラ」は見逃しているのでちょっくら見てきます。
ちと残念なのは、上記の充実振りに比べシネマヴェーラでは今月、私の興味をそそるような作品をやってないこと。待て次回!
早稲田松竹のラインナップが妙に気になりますね。
「ゆきゆきて、神軍」、そそるわ~。
by ken (2009-01-15 12:21)
ゆきゆきてもいいですよね。ちなみにもうひとつの「全身小説家」の井上光晴は確か瀬戸内寂聴女史の愛人でしたねー。娘さんは直木賞作家でしたっけ。
by 瑠璃子 (2009-01-23 21:26)