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家男というレッテル [小ネタニュース(時事ニュース)]

既に、旧聞に属する話題でございますが、気になりましたのでショウショウ。例によって例の如く、はてブでもりあがっているネタでした。

■[日記]実家暮らしの男が女性に嫌われる理由
http://d.hatena.ne.jp/pal-9999/20070429/p1

あんとに庵さんも書いておられる。

■[社会・時事]家男が嫌われる理由?
http://d.hatena.ne.jp/antonian/20070430/1177897947

二つの記事を読み、さて私。実際のところ実家住まいの男、上記のブログで言及されているいわゆる「家男」と付き合ってばかりで、一人暮らしの男と付き合ったことは一度しかない。別に「家男」だけ選別しているわけではないが。そんな私でございますので「家男」じゃどうしていけないの?と思ってしまった。

「家男」とばかり付き合ってきたのは、たぶんわたしの居住地が都内であるということと密接に絡んできているような気がする。中高と一人暮らししている人は区立都立で進学するとあまりいないし、大学では付き合わなかったし、その後も付き合うのは都内およびその近郊に実家がある男ばかりだったので必然的に家男となる。つまり地方出身者と知り合うか知り合わないかという部分が重要になってくるのではないだろうか。男だ女だ式に乱暴にぶった切ってしまえば、男は合理主義者が多いので、都内勤務+都内23区内に実家があれば、なんでわざわざ一人暮らしするのよ?みたいな観点になる人もいるだろう。所帯じみた話をするならば、実家に住めば家賃分、貯蓄も出来るだろうし。

確かに一人暮らしの男というのは、あんとに庵さんがいうように、女を気兼ねなしに連れ込めたり例の「ふたりのじかん」というやつを支障なく(女の事情が許す限り)いつまででもまったりできるので便利といえば便利だろう。だが反面、一人暮らししている男がみんながみんな料理をするというわけではないので、下手すると家事をやらされた挙句、ずるずる同棲という名の召使生活へ突入してしまったりしないか。それに「ふたりのじかん」を滞りなく過ごしたいのなら、家男だったらラブホにでもいけばいいわけで、或る程度の年になってラブホ代も満足に(割り勘ですら)払えないような男はあえて論外とさせていただく。好きなあの子と付き合いたいのなら、それなりの経済力ぐらい持とうよ。男も女も。

あんとに庵さんは、「家男はマザコンではとおもってひいてしまうのでは?」とおっしゃってるが、私としては男なんてみんなマザコンだと思っているし、そしてその「強度」については、家男も一人暮らし野郎もそれぞれじゃないだろうか。遠くにありて思うもの、と理想が強まってしまう人もいるだろうし。身近で母の大変さを見聞きしているから積極的に家事をやるというオトコノヒトもいるだろうし。

さらに自立的な部分での話になると、ある程度の年齢に達しながらの親と同居には様々なケースが考えられるのでどうもケースバイケースといったありがちなオチになってしまう。周りを見渡しても、親と同居している家男は、自分の病気が原因だったり、家族に不幸があったりとその理由は様々である。自分の周りが世界に直結しているというようなお気楽な精神構造はとりたくないとは思うけれども、なぜか私の身近な「家男」たちは家事全般が完璧な場合が多く、外食汚部屋といったありがちなパターンにハマっているのは一人暮らし野郎である。例えば、一人暮らしではあるけれども親からの仕送りを受けているのと、家男ではあるけれども生活費その他親に収めているのではどちらが「自立している」といえるのだろうか。

pal-9999さんは「家男が嫌がられるのはぶっちゃけ貧乏だから」というが、それはちょっと乱暴すぎる見方といえる。これは地方出身者で、といった但し書きがつくのではないだろうか?例えば「都内実家住まい」というケースでも、その「実家」が「青山」だの「松涛」だの「田園調布」だのという場合は貧乏とは思わないだろうし、「都内一人暮らし」というケースでも、そのアパートが「下北沢」にあるのか「六本木」にあるのかということで評価が変わってくる気がする。もちろんこういった例をあげるのはかなり恣意的であるのは重々承知。つまりこのように考えればいくらでも想定できるってことがいいたい。

(あえて大変失礼な予測をすると、pal-9999さんは地方在住者、もしくは地方出身者じゃないだろうか。都内23区内出身・在住者だと、実家住まいにもさまざなケースが考えられると思う気がする。なぜなら前述のとおり「どこに住んでいるのか」でヒエラルキーが全然違うから。そして都内23区内に生まれ育っているとそういう見聞を積むことになるのでは?またなぜあえてわざわざいやみったらしく「都内23区内」とつけたかというと、都下の場合は地方と意識が、あくまでも個人的な感覚ではあまり変わらなかったりすると思ったので)

こうやって冷静に考えていけば、一人暮らし=上位男、実家住まい=下位男なんて理論には落ち着きようがないとは思うのだけれども、それにしてもなんでこんな乱暴な話がまかりとってしまうのだろうか。そこにはどうも、男の実家住まいはおかしい=女は実家住まいという図式が自然自然と刷り込まれていたからだ、という気がするのだ。前述の内容に即して言うのなら、「都内23区内・実家住まい」な女と、「都内23区内・一人暮らし」の女だと印象が変わってくる人も居るのではないだろうか。これもまた女の年齢実家の住所その他の要因で受け取る側の印象はめまぐるしく変わってくると思うけれども。つまりその程度のものなのだ。

では「家男が女性から好かれない」という前提条件をあるとして、なぜそうなるのか考えると、おそらくそれは単に面倒くさいだけだから、と私は思う。男の立場にしても、相手の女を連れ出すのには一人暮らしのほうが楽だろうし、遊び回って深夜、遅くなったから彼女の家まで送っていくと玄関前にどーんと父上が、なんて一昔前のラブコメみたいな状況はなるべくなら避けたいだろうし。また女からすれば、彼の部屋でセックスするのはいいとして、でもその前に彼の家族にご挨拶、なんて手順を踏みたい人はあんまりいないだろう(前掲したような、オイシイ条件が男の側に有るがゆえにどうしても結婚へもちこみたい!と切望してるなら話は別だろうけど)。男女ともにいつの時代も「相手の家族」というのはなかなかに難物である。相手の家族に気に入られたら気に入られたでいろいろと厄介だし、相手の家族に嫌われても同様だろう。面倒なことはなるべく避けたい。それは人情である。

以上、本稿の結論としては、「家男」もケースバイケースであり、それは年齢が加算されるごとにその傾向が強まっていく、ゆえに、そういった個々の例題を「家男」とひとくくりとしてしまうのはかなり無理が有るのではないだろうか。また、「家男」が女性から敬遠されるとするならば、それは単に相手の家族との折り合いといった部分で面倒くさいからであると推察される、ということになる。つまんねえ結論だな、とお思いでしょうが、ま、そんなもんですよ。家男だっていいじゃないか、独身だもの(ひとりみおんな)。

そういうわけで個人的には家男にはなんのマイナス感情も持たないのだが、その男に「姉妹」がいるかどうかで私のとる位置は変わってきたりする。その理由は、また次回に。うざい自分語りにつき、スルーしたい方はどうぞどうぞ。


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コメント 1

ken

地方出身者で、付き合った女の大半は「独り暮らし」だったワタシから
言わせていただくなら、「家男」は羨ましい限りでございました。
なんたって、家賃とメシと洗濯と掃除の心配をしなくていいワケですから
金も貯まる、時間の使い道も自由自在。
これはもはや「勝ち組」と言っても過言ではないでしょう。
地方出身者のこちとら、女にメシをおごる金も無い、家まで送る車も無い
あるのは食欲と性欲だけですから、必然的に「家女」とは付き合えない
ワケですな。
で、本題はなんでしたっけね?(笑)。
by ken (2007-05-09 12:19) 

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