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ゴールデンカップス映画「ワンモアタイム」とルイズルイス加部、ミッキー吉野トークショーの模様 その2 [映画レビュー※ネタバレ注意]

そして当時の絶世の美青年ぶりと現在の差。(エディ潘、ルイズルイス加部、マモル・マヌーの美貌についてはコチラを参照。見てびっくりしてください。)まだ50代なのに、仙人のようになってかなり老成している加部氏。悪魔的な美貌だったエディ潘はすっかり太って今は“陽気なお父さん”といった風情だ。脂っ気は(脂肪という意ではなく)まだまだ抜けきってないと見えるが。デイヴ平尾はかなりヤバイ-酒飲まなきゃ喋られないし、歩けない、といった感じ。マモル・マヌーはサラリーマンは間違ってもしてないな、とよくわかる。やくざな雰囲気が酸いも甘いもかみ分けたようでイイ。ミッキー吉野だけがまっとうなミュージシャン然(という言い方もおかしいけど。職業として成り立っているというような)としている。だがあの何十年か前のヤング750の時とはにかみ方が変わらない様子だ。

ある意味「現役の」ミュージシャンなのは、ミッキー吉野とルイズルイス加部だけなのかもしれない。その二人と他の3人が一緒のステージになったSIDE B。しかし他の三人は全く引けをとってない。そこがまた素晴らしい。

ただやはりボーカルは厳しく、正直SIDE Bの前半は意識が飛んでしまうこともしばしば。(当日寝てなかった、というのもあるけど。)きっちり目が覚めたのはエディ潘の歌う「横浜HONKY TONK ブルース」あたり。やっぱりこの人歌うまいよ。“ハートに火をつけて”から引用すると

「声質が、まず非常に変わっている。かん高くてあまくて、妙に金属的なのだ。…乾いていて軽い。人間ばなれしている。アンドロイドみたいだ。セクシーだけどかわいげは全然ない。うますぎて」


この部分を彷彿とさせる。彼の歌う“A SONG FOR BUTCH”と題された「Gloria」は思わず身を乗り出したぐらいド迫力。よかった。名曲だった。

最後に「青い影」が流れる。誰しも聞いた、耳にした瞬間に郷愁へともっていかれる曲があると思う。私にとっては「青い影」がまさにソレで。だいすきなカップスの唄を立て続けに聞いた後、あるいは憧れてたまらない映像を見続けたあとだっただけに、あり得ないはずなのだがしみじみと懐かしかった。感慨深かった。

トークショーにうつった。

開始早々腰掛けようとしたミッキー吉野氏の椅子が壊れる事件が。彼の体型が体型だけに、笑えないというかなんというか…。しかしそんな事態を目の当たりしても、ルイズルイス加部は悠然としている。金子マリが特別ゲストだった。トークはあまり盛り上がっているとは言い難い。加部氏は質問に短く答えて終了してしまうし、吉野氏は先ほどの事態で頭真っ白なのか、照れているのか、うまく話せず、加部氏と似たりよったりの状態。金子マリ氏は、声かすれすぎでなにを言っているのかよくわからない。その短いやりとりで加部氏の子供っぽさ、というかある種の“かわいらしさ”は充分伝わる。相当なシャイであろうし。(登場時からサングラスを外さないとか)メンバーの年を「最近知った」といったり。鈴木いづみの登場人物そのままだった。彼女がリアルを描いていたことがよくわかった。そんな中でもいろいろと面白い話があり、「ジョニー、ルイス&チャー」(後のPINK CLOUD)の結成のきっかけをつくったのが吉野氏であるとか(オレがチャーと組めと勧めたんですよ)、横浜「MATRIX」での再結成ライブの時は「リハーサルがとにかく大変で、みんな2時間ぐらいしか集中できないから…」等々。その後来場者による質問コーナーになり、同時代好きだったグループを教えて欲しいと言われ、吉野氏が「スパイダースが好きだった」と言っていたのが意外だった。加部氏は「モップスとダイナマイツ」ということで納得。ただ「スパイダースのコードを盗んだりしていた」そうです。吉野氏は「オレって突発の事故が多いんですよ…今日の椅子みたいな」とこぼしていたのがなんともいえずよかった。終了後、売店に行きパンフレット(写真集付きで¥2000。今までの最高記録/燃えよドラゴン再上映時のパンフ値段¥1500を超えた。)と、ブロマイド(右画像。向かって右がエディ潘、左がルイズルイス加部)を購入。

外に出た。日はすでに傾いている。

と、館内入り口ポスターをじっと見る男性。その横顔は先ほどずっと見ていたから覚えがある。
え!?エディ潘氏?。声をかけようかどうしようか迷う。
男性はしばしポスターを眺めた後、サングラスをかけ、ゆっくりと劇場を後にした…。


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