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読書と筋肉 [たまには真面目に語ってみる(コラム)]

ウェイトトレーニングをはじめてもう8年になります、と自己紹介で話したところ相手から「読書と筋肉って相容れないと思うんですがどうでしょう?」とたずねられた。実は別に今回だけではなく、結構な割合で聞かれることが多い。しかし私の中では、相容れないどころか両方は問題なく同居するのだが、それは間違っているのだろうか。

ウェイトトレーニングは基本的にはスポーツに属するとは思うので、いわゆる「体育会系」とみなすことも出来る。脳みそよりも筋肉の比重が高そうなイメージ。だが、本質的にはスポーツの求道者的側面を特化させた運動であり、記録といった数字にはでにくくまた評価しづらいものである。体脂肪率が下がればいいってものじゃないし、奇形的な造形美を追求するようなものである。これはウェイトレーニングが本来的には「下ごしらえ」としての意味合い--筋トレをして鍛えてさてどのスポーツに生かすかというものであるからだと思う。野菜を切っただけでは料理として成立しない(煮るなり焼くなりあるいは刺身として使うなりしないと「料理」とは認められない)のと同様である。

そういうわけで私はこの運動をスポーツとは認識してない。単純に自分自身を練成するツールとして行っている。そういう意味では読書も映画も好きだから続けられるという部分もあるが、基本的にはオノレを鍛えるツールなのだ。そしてそれを行うからこそ自分自身を安定させることが出来るのであって、「やらなきゃいけない」というよりも「やらずにはいられない」のである。強迫神経症的?大いに結構。

だから私にはいずれも必要なのだ。私が私としてあるためには欠かすことが出来ない。そして今日も仕事で疲れた身体を引きずり、ウェイトを上げ下げし、本を読み、疲れきって妙に冴える頭を映画に集中させ、ゆえに安堵して眠りにつける。男を精神安定剤にするよりもよほど健康的ではないか。しかも「彼ら」はやればやっただけ、私にこたえてくれるわけだし。愛してやまない、永遠のわが「恋人」。


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