SSブログ

民草の上には金持ちが。だがその下には誰がいる? [たまには真面目に語ってみる(コラム)]

再挑戦社会へ、というのはいい。中途採用をもっと盛んにするべきであるとは私も思う。転職ばやりといえば聞こえがいいけれども、それだけ首を切られやすくなっていることの証左であるわけで、そのあたりに多少かかわっている仕事をしているわたしも、新卒ではいって辞めてしまったらはいサヨウナラ、あとはニートか職安か、という状況はなんとかならないだろうかと常々考えている。人間は挫折するものだし、だいたいどこへいったって「こんなはずじゃなかった」と思い続けるものなのだ。自分の期待は、いつだって裏切られる。

いちどのチャンスを逃し、落ちこぼれてしまえば、あと待ってるのは輝かしい「ニート」の称号あるいは負け組という烙印である。マスコミはそう断言し、格差社会到来と煽る。勝ち組だの負け組だの非常に卑しい言葉を使い、両者の隔たりが大きいのは小泉政権のせいだ、などと主張する。だが考えてみれば、明治以降、いつだって日本は格差社会であり、一億総中流というのは(同じく)マスコミの見せた甘い夢(あるいは媚薬、麻薬)だったに過ぎないのではないか。芳香がバブルとともに消え去り、あとは厳然たる事実だけが出現した。甘い夢は幻想であることを自覚するには遅すぎるのか。
nice!(2)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 2

コメント 3

再就職って難しいよね~
条件面でも悪くなるし~(´o`;)
by (2006-05-23 16:53) 

クロヒコ

このところ「お金を稼ぐ」という概念をすっとばして「お金を儲ける」ことを考えている人が多い気がします。
みんながみんなそんなふうに考えちゃうと、世の中立ち行かないんだってば、みたいな。
労働の価値を稼ぎだけで測るのは、子供の能力を偏差値だけで測ることに良く似ています。
他人から見てわかりやすいバロメーターってそんなに大切なんでしょうか?我々って集計されるために生きてるわけじゃないんじゃない?みたいな。
戦後教育の末路なんでしょうか。。。
本当の問題は、大騒ぎされている「経済格差」よりも、地道にこつこつ働いている人の生活が立ち行かなくなってきていることだと思います。

休日のシャッター街を歩きながら、そんな事考えました。
by クロヒコ (2006-05-24 00:03) 

瑠璃子

遅くなって済みません!!!!!!!申し訳ない!

>姉上様
再就職はね、確かに難しい。リベンジするのが厳しい社会だよね…。なんとかならんもんかね。

>クロヒコ氏
棲み分けって必要だと思うんですよ。小さい町工場も必要だし大企業も必要。大工も必要だしトレーダーも必要。それぞれ貴賤なくいきていけばいいのに、と。例えば職人になるには大学でてからじゃダメだし、大学でてサラリーマンになって稼ぐよりも職人でやっていった方が稼げたり。ガテン系職種でもいいんじゃねえの?って思うんだけどなあ。みんながみんな自己実現しなくても、自分のやりたいことなんてみつからねえよって思うのよ私。もしその強迫性自己実現症候群が戦後教育のせいだとしたら、ずいぶん罪作りなことしたよねえ。
by 瑠璃子 (2006-06-04 17:49) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

阿漕な金稼ぎは厭超ド級な日々 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。