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「非モテ」だから「モテ」ない?馬鹿いっちゃいけないよ [ごきげんいかがワン・ツゥ・スリー(日記)]

前の記事に関連して。

 こういう事件が起きると、必ずといっていいほど、結婚詐欺師の容姿が話題になる。で、そしてこれもかなり高い蓋然性でもって、たいしたことがなかったりする。そこで誰しも「なんであんなオバちゃん(オッさんでも可)に?」と疑問に思うわけだけど、ところがそこが盲点だと私は考えているのです。

結婚詐欺師にとってもっとも重要なのは「安心感」だと私は思う。そもそもこの場合主な標的として存在するのはいわゆる世間知にうとい、いわゆる「非モテ」となるんじゃなかろうか。
で、あるならば、美人が非モテによっていったら「なんで俺のとこに?」」って警戒することになる。当然。
ところがここで、自分と似たり寄ったりの、冴えない容姿の女だったらどうだろう。「ああやっぱり」っとなって、そこで安心しちゃう。騙しそうにないだろうって。まさかこの女が、というある意味「侮り」が暗く深い穴へ通じているのです。

冴えない容姿が家庭的というイメージに変換されてしまう。ここで注目したいのは、世間一般からは非モテ扱いされるファクターがこうなってくるとかえって「餌」として成立してしまう、逆説的に「モテ要素」となってくるという盲点である。ここを武器にされてしまうと「喰われる覚悟」をもったもの以外は、おそらく太刀打ちできないだろう。あとは金ふんだくられるだけで済むか、練炭を焚かれて朦朧とした意識の中で闇の底へ落ちていくか。

結婚詐欺師イコール美人っていう妙な世間的イメージもよくないんだよな。泉ピン子みたいなのにやらせて、どれだけ自分をプロデュースできる人間というのは「危険」であるか知らしめたほうがいいと思う。(美人で詐欺的なことをやっている人もいるけれども、それはもっと合法的な方法で、銀座とか赤坂とかで雲上人と結婚詐欺で巻き上げるのなんてチンケに見えるほどの巨額を持って展開されているはずである。よってそれはまた別の話)

繰り返すがモテるのは容姿だけが重要なファクターではない。確かに美人はモテるけど、私が男きれることがないように、そういうのはまた違うものなのだ。

結婚詐欺というのは古典的な犯罪だと思うし、結婚詐欺+邪魔な相手を殺すというパターンも赤ひげランドリューの例やそのほか枚挙の暇がない。重要なのは、草食系(嫌な言葉だ)や非モテだから狙われるということではなく、多くの犯罪と同様に誰しも蓋然性がある問題なのだ、という点である。あいつは草食系だからあんな目にあったんだ、とかオタは純粋だからなどと本質的な問題から眼をそらしている限り、その話者も、カモになる蓋然性が生じるだろう。

こういうとき、わたしがいつも考えるのは覚悟の問題、というテーゼである。喰う覚悟ではなく、喰われる覚悟。自己プロデュースに長けた人間に対抗できるのは、冷徹な自己分析のみ。(まあつまりは同じことなんだけど)いや正直、負をプラスに変えることができるような人間に、「負」であるからこそ最高の武器となることを知っている人間に、生半可なことじゃ太刀打ちできないもの。こっちも性根を据えてかからないと喰われて沈むだけなのだ。

ちなみに私がどういう容姿かは会った事がある人ならばわかると思うけど、実にたいしたことがない。とはいえ、アベレージヒッターなのは、自分を好きになりそうな人間をかぎ分けることができるからだ。なのでモテのように見えて実際のところ非モテである。(勝てる試合しかしないのだから。卑怯者だなあホント)


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