SSブログ

いつかは逃れる。こんな、暗い日々を [ごきげんいかがワン・ツゥ・スリー(日記)]

浅川マキのトラブルインマインドがこんなに心へしみ通るのは、今朝の出来事のせいばかりじゃないだろう。

早朝、母の絶叫と怒声で目が覚める。アルツハイマーの祖母が粗相をしてしまったようだ。母は興奮し見境がつかなくなってしまっている。つられて祖母もわけのわからないことを言い出す。最悪だ。大声出したり叩いたりしてはダメだよ、と風呂場の二人に声をかけるが、まったく聞いてもらえない。困った。逡巡していると父が場の収拾に乗り出し、なだめ、おかげでなんとか騒ぎはおさまった。風邪ひいてウチで療養してるミッチェルも起き出して、大丈夫?と私をつつく。自宅介護は限界があるねと二人でひっそり話す

介護保険制度は痴呆症に厳しく、動けるのだからと受けられる行政サービスも限られるようだ。現行法だけでは行き届かない部分を個人の努力でまかなわなければならない。いつだって強いられるのは個人の尊い犠牲というやつである。

私もできるだけのことはするが、仕事をしているとなかなか難しい。厄介なのは母自身、私が手助けすることに対して抵抗があるようなのだ。迷惑をかけるという気持ちと、自分を否定されるような気もするのだろうか。

浅川マキは歌う。「やがてはお日様も、私のうちの、裏木戸のあたりにも、さしこむと、思うけれど」今日は曇りだ。私に寄り添ってくれるかのごとく。2時発の夜汽車はまだ遠くであってほしい。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。