振られた [マボロシの男たち(エロ風味)]
そういうとき、私ならどうするだろうとふと考える。
そんな経験は腐るほどありますので(いってみたいな未経験)黒歴史からひきずりだしてくれば、過去問より傾向と対策を導き出すのは造作ないことだ。そんなこんなで思い返せば、いつだって大事にしているのは、どんな場合でアレ、相手のことを悪くは言わないということだった。
自分へ問題の論点を帰結させるのは、いたずらにだめんずを引き寄せるだけなのかもしれないけれども(嗚呼都合の良い女)、それでも自分のプライドをかけて、私に足りないところがあったからいってしまったんだ、と思うし、そう思いたい。相手の問題をあげつらうのは簡単だし、いくらでも指摘できるけれども、だからこそ、そこは触れずに内省したいのだ。美化する必要もないが罵る必然もない。原因はただ自分の至らなさ、ゆえ。
まあそれも結局は、自虐的なヒロイズムに酔っているだけかもしれない。けれど。
でもやせ我慢だろうがなんだろうが、私は矜持を遵守したい。幸いにして現在は赤黒くひりつく痛みについて考える必要のない状況ではあるけれども、それも実際のところいつまで続くのか分からない(努力はするが)わけで、今この時点で既にある程度の心構えを準備してしまう私は、もう「アイ」という共同幻想の中に埋没してただひたすら惰眠をむさぼり甘受できるほど若くないんだろう。
いってしまったアナタの背中は美しく輝きに満ちている。見とれてしまうから私はいつだって、追うことすらできない。
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