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ニンフォマニアに憧れて [みちゃイヤン☆(エロ濃厚)]

セックス好きと誤解されることが多い。

確かに私の書いている話題はエロネタが多いし、性的な内容も好んで書いている。だがそれと「セックスが好き」というのはまったく別問題なのにわかってないんだなと憤慨したりするが、まあそれも私の文才が足りない証左であるというものだ。反省反省。

むしろ性的な話題を書くのは、私がセックスを好きになれないからだ、と思う。気持ちよくなったことはほとんどないし、どうしてもしたいとおまんまんを「じゅん…」とさせながら思ったことはない。生理的な欲求――ツキの満ち欠けであるとかホルモンのバランスとかいうやつのせいで「ムラムラ」することは、正味の話、まったくないとはいわない。だがそれだってテキトウに処理すればすむ話であって、やらなきゃいられないのよ女のララバイみたいなエロ劇画的怒涛の展開というわけには至らないのだ。冷感症ってことなんでしょうか。

じゃあなんでセックスをするのかと問われれば、単なるコミュニケーション手段としか考えてないからだ。(ちなみに今回の話は生殖はまた別の話で、私は生殖を目的に性行為を行ったことがないので正直よくわからない。言及は避けておく)相手の感情がこれほど明確になることはないし、そして劇的な瞬間にはすべての真実が露わになるってことで、終わってしまえばたいていのことがわかってしまう。つまり相手が自分をどれほど好きか、自分が相手をどれだけ必要としているのか。終わった後に好きになることもあれば、逃げるようにその場を去ったこともある。たたき出したこともある。人間の感情の輪郭がアレほど明示される刹那もない。だから面白いとはおもうけれども、セックスだけが目的でずるずると、というようなタンゴをパリで最後に踊るような思いは未経験である。これは不幸なのか幸せなのか。

だからニンフォマニアと呼ばれるひとには憧れる。いわゆる「子宮で生きている」ような形而上学をまったく斬り捨てたところで存在しているような姿には羨望を覚えざるを得ない。なってはみたいと思いつつも、そこまでの気力がない。気力と自意識。冷感症を克服するにはこの二つがキーワードのような気もするが、面倒なのでやっぱりオナニーな日々ってことなんでしょうかね。ちゃんちゃん。


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コメント 4

aya

こんばんは~。
瑠璃子さんの文章はジャンルに関係なく面白いと思いますが、特にエロ話は好きです。
独特の匂いが感じられて、切なくなったりもします。
残念ながら「子宮で生きてる」女じゃなくて、「胃が生きてる」
女ですから、完全に理解できてるとは思えませんが。
でも思うことを言葉にするのはとても難しいし、
それをどういう形であれ、正直に、という姿勢が一番好きなのかも。
私、ヤプログなので、ナイスが付けられないですけど、
ナイスです。
by aya (2006-09-18 22:26) 

瑠璃子

>ayaさま
はじめまして(じゃなかったらごめんなさい)
いやあそういっていただけるとうれしいです。まあ私も子宮でなんか全然生きてない人間なんで、そう見られてしまうこととの乖離がうまく書けたらいいなといつも思ってます。私は(多少改変しているところがあるとはいえ)ここに書いてあることはまるごと「わたし」であって、自分にうそはついていないつもりです。そこを読み取っていただけてすごくうれしかったです。ありがとうございます。
またいらしてください。おまちしてます。
by 瑠璃子 (2006-09-19 00:19) 

宙太郎

セックスがコミュニケーションの一つと言うのは、学校の先生が卒業する直前の授業で教えてくれました、なかなか敷居の高いコミュニケーションだと思います。いまだに。
相手の本質がすぐにわかる手段と思うのですが、経験の浅い私には「そうですか、はい」としか思えませんでした。が、瑠璃子さんのこの記事でやっぱりそうなんだと、当時の先生の言葉を思い出しているところです。
※その先生、教え子の保証人になってしまい、とんずらした教え子の替わりに借金を払っていたとのことですが、その先生も夜逃げしたと伝え聞いてます。
by 宙太郎 (2006-09-19 08:19) 

瑠璃子

宙太郎氏
レスが遅くなりまことに申し訳ありません。
夜逃げされたんですか…。善性ってどこまで信じてよいのやら。
たとえば好きな女とセックスして、アレ…こんなはずじゃ…と思うことは誰しもあるんじゃないかな。私もありますし。そういう意味で見きわめにはぴったりですよね。体と心でお話してこそ、男女付き合いってもんです。
by 瑠璃子 (2006-09-26 00:38) 

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