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カリフォルニケイションを夢見て [みちゃイヤン☆(エロ濃厚)]

去年、よく寝た男から電話がかかってきた。

懐かしいというただその感覚だけで話をする。なにをしているのか?仕事はどんなもんか、そして核心。最近、男の方はドウヨ?
「まあね。もういるし」とさらっとなるべく。ホウ、と男は数秒の間をおいて。どうしたんよ?どうせいろいろといるんだろうに。いや、と私は即答する。もういないよ。
その男とのコトを思い出す。彼といるとき私は否応なく自分の性が女であることを思い知らされた。指の長い、弄るのが巧い男だった。爪で乳首を撫でられただけでイク寸前にまでイッたもんだ。キスをして舌を出し入れして。カレは唾液が多いから私の口の端から垂れるそれは彼のものだろう。すすってもすすっても唾液が流れ込む。少しゆるんではいるが、弾力のある肌。押し当てられる彼のソコの良さは私のアレがよく知っている。こすられるのを考えただけで掻き回されたくなる。だれに?

RED HOT CHILI PEPPERSの「CALIFORNICATION」がはじまる。

太陽は東から昇るかも知れないが、少なくとも最終地で沈む。
まとわりつき絡み合うギターとベースが私の脊髄から情慾を呼び覚ます。揺り動かされた情念がふつふつと滾りだす。フリーのベースが私の懊悩を炙り出す。静かにだが確実に。これは春の蠢動と連動しているのだろうか。春特有の乱れ心地。単なる一過性の情痴にすぎない。しかし。
この男と唇を舐め回したのは昨日のことだったのか?彼の全身をひたすらしゃぶり尽くし、汗だらけの体をこすりあいさらに体液をシーツにこびりつけたのは、シャワーを浴びた後でも私の唾液がにおったのは、つい先刻じゃないのか?

めまいがしてくる。

なあなあ、と男は私のおもいを知ってかしらずか。さらにつっこんでくる。あのときのように。アイツだと物足りなくないか?人生の墓場へいく前にやるべきことはあるだろう?
「CALIFORNICATION」はさらに私の劣情を煽りたてる。アルデロンもそう遠くはない、カリフォルニケイションなのだから。心臓がゴトっと音をたてて動いた。股間にそっと触れる。滴り落ちる水音は彼の耳に届いているだろう。体が、あきらめを誘うほど熟れてきていた。熱い。部分はすでに勃起している。カリフォルニケイションなのだから。
ヤツはいない。実存的に解釈すればそれはこの世にいないのとも同じコトだ。このまま茫漠とした行く末へと身を任せてしまえばいいのだ、とカリフォルニケイションが囁く。破壊は険しい道に続くが創造も育てるのだから。
脚に脚がからまる。首筋を舌が這う。舌が触れるたびに、子宮が蠢く。体が押さえつけられ股はひらかれ、凝視されているのがよくわかる。目は既に閉じられているのに。じくじくとふぬけのように反応しだす。これ以上体液が流れ出さないように、といのる。いのりは正反対の結果を呼ぶだけだけど。勃起したそこをさぐられ、アタシは。

「ごめんね」と電話を切った。CALIFORNICATIONを夢見たはずなのに。
アタシは。

 

 

 

カリフォルニケイション

カリフォルニケイション

  • アーティスト: レッド・ホット・チリ・ペッパーズ, ジョン・フルシアンテ, アンソニー・キーディス, フリー, チャド・スミス
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1999/06/09
  • メディア: CD

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コメント 2

vertigo

そして宙に浮いた想いが数日間そこに。
なんか『揺さぶる人』っているんですよね。違うかもしれないけど。
by vertigo (2005-04-08 21:30) 

瑠璃子

>緑人の魔都さま
いやいや、そうなんですYO! 別にたいした思い入れがあると、その時まで気づかなかったんですけど。気がついてみると、あーそうなのかー…って。ちんぽつながりって実は結構深いのやもしれませぬ。
by 瑠璃子 (2005-04-09 02:10) 

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