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白いチンコのユーウツ【マボロシの男たち第二回 完結編】 [マボロシの男たち(エロ風味)]

前篇http://blog.so-net.ne.jp/pussycat/2005-01-28

中篇http://blog.so-net.ne.jp/pussycat/2005-01-28-1 の続き。

私の、一回に渡す金額が増えていったのと比例するかの如く、U田の本格的な暴力が始まった。楽しそうにしているという理由で蹴る、なにかで喜べば殴る。不満そうな顔をしたといっては叩く、自分の知らない本を読んでいるというだけでも殴った。蹴った。「なんでそんなことするの?」と聞くとにやりと笑って「面白いから」

もちろんコイツはイカれているとは思った。ただ、しかし、なんとなくずるずると一緒にいた。時折ぽつりと呟く「アナタがいなきゃ、オレはダメなんですよ」というコトバが、喉にひっかかった小骨のように、うずいた。嗚呼アタシがいなきゃダメなのね、と。甘い陶酔。まあでも「アナタだけがいきがいなの…アナタがいなくなったら死んでやる!!」などと言い腐る女に限って、イイ男が現れるとさっさと乗り換えたりするわけで。

あるとき、友達のライブへU田を連れていった。その女友達はかなりの美人。終わった後、友達も含めて3人でご飯を食べにいった。穏やかに和気藹々と久しぶりに楽しい時間だった。いつものひりつくような時間など、それこそがウソのように。「ここはオレが払うよ」などと珍しく殊勝な様を見せるので、なんとなくある種の予感はあったのだが。友達と別れて二人になったとたん、やはりというか案の定というか、さっきU田が見得を切った分を請求された。私は友達の分を奢る気はないというと、また殴る。挙句、その友達と寝たいから段取りをつけろといいだした当然私は断る。殴る。断る。彼の家にいっても「仲を取り持て」「嫌だ」の応酬は続いた。疲れ果て、もう眠いというと、床を指差し、そこで寝ろといわれた。ひとつしかない寝具は、U田が使う。三畳一間トイレ台所つき。その狭い空間の冷たい床の上で私はずっと考えていた。この理不尽さを。

結局U田はそのコにはなにもしなかったが、別の共通の知人女性には手を出した。私はその事実を知人女性から聞くハメになる。しかし私は役者なんてほかの女と遊んで当たり前かも、と納得させてU田に尽くしていた。あの出来事の前までは。

友達がDJをやるクラブへアソビに行ったときのことだ。イイカンジで盛り上がっていたら終電を逃してしまった。私たちは近くのラブホで泊ることにした。

U田は部屋に入るなり、カラオケをはじめた。私はかなり眠かったので、最初は付き合っていたけれど、ウトウトといつのまにか眠ってしまった。U田は激昂し、「なぜ返事しない」と殴り始めた。眠いからというと反抗したとまた殴る。感想をいえ、と強いられる。腹に据えかね`もういい`と帰ろうとしたが、「オレを残して帰らないでくれ」と懇願された。私はいつも泣き落としに弱い(いい性格をしているから。いろんな意味で)。仕方ない。とどまることにした。トイレに行こうとすると、帰られると困るからか「どこにいくのか???」と詰問される。トイレよ。U田は強く腕を引っ張り、ベッドへ引き戻す。「そこでやれよ」

みるとゴミ箱の中になにやら液体がたまっている。なによこれ?「オレがしたんだからお前もしろよ」え、ここでしたの…?と絶句すると、「カラオケするのに忙しくトイレに行きたくなかったんだよ!!」と殴るまねをする。早くしろと蹴られ、マヂデスカ!?と心中絶叫しながらも、殴られるのはもうイヤなんで、私はゴミ箱にまたがった。でないことを祈った。だがぱんぱんにはった膀胱は私の意思をまったく無視して。そしてU田に見られながら、おしっこを。ぴぴぴぴ~と落ちる尿はやつのと混じって溶け合って。興奮したU田は例のなまっちろいエンピツみたいなちんぽを口に押し込んできた。しばらく激しく腰を動かし、そのままイッた。私がおしっこし終わるのと同時ぐらいだった。U田はその後朝6時まで延々一人で歌い続けていた。マイクを握ったまま倒れるように眠ったその寝顔をみた私は。

私はその瞬間ようやく正気に戻った。コイツハ真性ナンダ、と。そうなると人生うまくしたもので、学術系ちんぽ男と出会ったりして。そうなれば当然U田はお払い箱のサヨウナラ。しかしこういう男ってなぜか自信満々なんだな。「オレがこんなに考えているんだから戻ってくるのは当然」とか、「ただあいたいのです」といったメールを送ってくるわけで。そして「金かせ」「会いなさい」「素直になればいいのに」etc。どーいうつもりなんかね?ある事情でメールアドレスをすぐに変更できなかった私はなすすべなく。とにかく穏便に「貸した金を請求しないことでもう許してください」とお返事め~るをしても、「お前が朝、起こさないから遅刻して会社をクビになった。どうしてくれる?」などと見当違いのメールをよこしてくる。てんめ~いい加減にしやがれ、と心底腹が立った私は「貴方と私はいる世界が違うから一緒にいられないの」とメールを出した。しかしこういうやつってどうして肝心なところで鈍感なんだろうか。最初から最後まで言わないとわからない、恐るべき厚顔さを発揮する。

U田からのメールには「どこがどう違うのですか?単純な疑問」と記してあった。徹底的に絶望した私が最後通牒としておくりつけたのはコンナヤツ。

「現在私の周りにいる男性は、T大法学部、T大大学院博士課程、Y国大、J大英文科などです。これでお分かりいただけますよね?クラスが違うのです。」

さすがにもうメールきませんでしたけどね。

 

 

教訓:ヘンな男と出会ったら面白がらずにさっさと撤退すること。

    エンピツ型のちんちんは一応警戒しましょう。

※「因果」な経験は因果海峡を日々漂流し続ける私のような人間にとっては、実に貴重な体験、大事なお宝なのですが、みなさま真似されるとひどいトラウマになるから注意。まねしたいヤツなんていないだろうけどね。 


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コメント 9

まさ

ハードですね。しかしレッテルに弱いことからすると、あれですね。まさにコンプレックスってやつですかね。エンピツ型だから?
by まさ (2005-02-07 11:49) 

あと2回お手付きで自分と向かい合う為に蕎麦打ち修業です。
by (2005-02-07 12:07) 

うおー読んだあとに思いため息をついてしまったです。
by (2005-02-08 08:56) 

瑠璃子

>まさ氏
この人はすごくコンプレックスが強かったんじゃないかな。結果がでそうになるとやめたりしてしまうことがそれを象徴しているというか。天才と思いたかったんだろうな。
>総帥
モモピナ星がすぐそこに近づかないよう精進します。乙女道を邁進する所存です。(`・ω・´)ノ
>コジマ氏
重い話の後はオヤジ自転車で和んでくださいw
by 瑠璃子 (2005-02-08 09:54) 

8

あーおもしろかった!
すんごい男がいるもんだにゃあ。
物騒だねえ世知辛いねえ。
by 8 (2005-02-08 12:54) 

瑠璃子

>8っつぁん
個人的には放尿を見られるシーンで勃起した殿方がいないか期待。
ああ…たまんないゎ…。
まあマジレスすると、こういう男って世渡りがうまいような気がするなり。
by 瑠璃子 (2005-02-08 14:46) 

neroli

続きを密かに楽しみにしておりました。
今まで、この歳まで、実は下ネタは大の苦手分野だったのですが、
留璃子さんのおかげで、なんだか自分が変わり始めてい・・・る・・・・。
by neroli (2005-02-09 12:09) 

おひさっす!
何気に怖い男だよ。てか、どうやったらこう言う風な人間が出来るのか。
まじで親の顔を見てみたいよ、この男のね・・・。
by (2005-02-10 02:04) 

瑠璃子

>ネロリさん
うほーい。楽しみにしてくれていたなんてうれしいなw シモネタ克服のきっかけになってくれたとはうれしいなりw うふふ。新しい自分ハッケソ。開発したのは私?うふふ。
>漢氏
相当親もすごそうだった…。家庭が不幸だと壊れた人間になることの見本でつ。そのうち、これを上回る男を紹介しまつw
by 瑠璃子 (2005-02-10 15:13) 

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