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私と彼について3秒ぐらい考えてみた [マボロシの男たち(エロ風味)]

私と彼が知り合ったのが6月だから半年以上たったことになる。いまはこんな、端から見たら鬱陶しいとしか思えない関係だが、出会った当初はワンデー/ワンナイトでしかなかった(と思う)。

性的な関係から恋愛に発展すること、つまり身体から精神へと展開していくことはあまり多くはないと、自分の経験則から学んでいる私としては、だから当初はセフレ(いやなことばだ)で終わるのかそれじゃもったいないなとぼんやり考えていて、初めて会ったときから一週間ほど彼から連絡がなかったときは、別な方向で育てることもできた関係をなぜ壊してしまうのかと自分のことがホトホト嫌になり、もう嫌だと世間様から遁走しようと思ってしまった。(遁走しかけたところで彼から連絡が来たのだけど)なぜか好きで、嫌いになりたいなりたいと思いながら会い続けるというわけのわからない状態がしばらく続いた。お付き合いしたいなと思っていたけれども、彼にはすでに「先客」がいたりして、モノゴトはそうコチラの都合どおりには進んでくれないのでした。

彼の精神状態は私が会うごとに悪くなっていき、「仕事と恋愛は両立できないからいまは誰とも付き合えない」といわれる事態にまでなった。ここで諦めればよかったんだけど、ずるずるしていたら、彼のほうが重荷になっていたようで、つまらない行き違いをきっかけにして、サヨウナラといわれてしまった。そうなればもうさすがに私も「もうどうでもいいや」と何人かと寝たりして、さらにそれが原因でトラブッたりして、去年の私の誕生日付近は非常にカオス、それも私が作り出した負の混沌でぐちゃぐちゃするアリサマ。

ある方に「仕事と恋愛は両立できない」云々について相談したところ「遊びとしか思ってなかったか、精神的に病んでるか、どちらかだ」といわれたのだが、悲しいことに彼は後者だった。サヨウナラという話になりながらも、メールのやり取りだけは続けていたが、私は私で、「別な人」を探してたりしたが、誕生日に連絡があって「また少しずつやっていこうよ」と提案されると、「おなじことのくりかえしだよ」といろんな人に注意されながら、それでもやっぱり私は諦められなかったのでした。(ははは、すげー惚れてるな。大笑い)彼は「帰還」したのだった。

8月最後の土曜日に彼と会ったとき、美味しいすき焼きを食べ、秋葉原から東京駅まで歩いて帰った。そのときに「来年の春頃一緒に暮らせればいいなと思っている」と私は伝えた。それは特に意味がなく、そうだったら面白いだろうなと思ったぐらいで、なんていうか、ほとんど言ってみただけ、という側面が強かった。でもそれは彼の中でずっと残っていたらしく(なんでこの人は知り合ったばかりなのにこんなことをいうのだろう)と思っていたそうだ。そして「病への取り組み」がはじまってからもそれを考えてたという。

11月に久しぶりに彼と会って、あまりの変わりように涙が止まらなかったりしたけれども、その後、月二回か三回ぐらいのペースが「毎週時間をつくるよ」と変化し、私に対する態度が変わったな、と思った矢先に「一緒になるまで本当に大変だけど頑張ってみる?」といわれた。そのときは「一緒になる」って付き合うまでまた大変なのかよ、と正直ウンザリしたんだけど(だってまた同じことの繰り返しを連想したから)今思えばあれは「そういうこと」だったんだろうな。そしてアレヨアレヨという間に合鍵渡されたり、ウチの親、彼の実家に行ったりして、年内挙式かよ、みたいな状況になってしまった、のでした。

ある女友達が「彼はアナタに向き合ってないし、受け入れようとしてないよ」と反対していた。私も「そのときは」そう思っていた。私の総てを受け入れろとはいわないけど、少なくとも向き合っては欲しかったが、常に半身をそらしているような、そんなふうに感じていた。でもいまは、たぶん違う。とても根気よく、私の不安を聞いて、一緒に取り除こうとしてくれている。そして、いつも、とても嬉しそうだ。嬉しそう、というよりも、生き生きしているように、思える。それは不自然な高揚とは違う、活力が漲っているような、そんな印象だ。出会った頃や夏頃とは、別人のような気すらする。彼がそこまで変わったのは、どうしてなんだろう?

なぜ彼が「心変わり」をしたのか、私にはイマイチ得心がいかない。いかないので、不安に駆られたり、無理矢理そんな風に思い込んでいるんではないか?という疑念が浮かんだりする。しかしその疑念や不安を突き詰めて考えていくと、自分の自信のなさへ還元されていくように思う。生来抱えている不安感や自信のなさが裂け目ができたことであふれてきた、ように。

なぜ「しあわせになる自分」が受け入れにくいのがわからず、いまざっとこれまでを振り返ってみたけど、やっぱり自分に自信がないというのが一番の要因という気がする。例えばこれで彼がしょっちゅういろんな人に結婚しようよとかいってるようなタイプなら話は別だけれども、そうではないみたいだし(そもそも私にだって「ああいう状況」じゃないといえなかったといってるぐらいで)決めるまでが長くて、決めたらそこから簡単には意志を変えない人なのかもしれない。彼と話していたり対面していると不安感がなく、一人でいると不安に襲われるというのは、やはりこの「不安」なり「疑念」が私の内側から発するものであることの証左だと思う。

どうしたらいいんだろう。

自分の内側からでているものであるのならば、それを解消するのは自分自身にしかできない。自信がなければ、つければよい。極単純な話だけれども、それが難しい。急がば回れで、やはり「精進」しかないんだろうな。歯がゆくてつらいけど…。
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