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トラブル・イン・マインド [みちゃイヤン☆(エロ濃厚)]

ひとりへの言葉をその他大勢に浪費している。それはわたしのこころの問題。やがてはおひさまもわたしのうちのうらきどのあたりにもさしこむと、思う、けれど。


好きではない、と彼は言った。

だいじょうぶだよ、たぶん、といいながら私は彼へ腰を落とした。ゆっくりとねじこまれる。内側をこすられる感じとこすり上げる感じ。中に収まる。圧迫と充足感。軽く腰を持ち上げて、またおろして。襞をえぐられるような感覚。とても硬くなっていた。奥のほうを突かれて私は体を前後に揺らして味わった。目を閉じる。まぶたの裏が妙に明るい。一定のリズムで繰り返される浅いのと深いのと。腰をつかまれる。最奥に打ち込まれて軽く白くなった。

彼は体を起こして、私を支えながらじわじわと体勢を変える。背中にひんやりとしたシーツの感触。足を抱えられ、もう一度奥へ。湿って粘ついた音と金属的な私の声と彼のはやい呼吸。溶ける。柔らかい唇が頬にあてられる。舌が汗を舐め取る。それだけで私の腰はひくついてもっと奥へとひきずりこもうとする。子宮を押し上げられ、つぶそうとするかのようにもっと私へ。廊下まで声が、と彼はつぶやいた。「たぶん」喉元が乾く。彼の目がまっすぐ私を射抜く。顔を覆った。「みせて」彼が手をどける。目を閉じても彼が凝視しているのがわかる。だからもういちど。「だめ」と彼も同じ作業を繰り返す。腰は打ち付けられている。ねっとりした汗が全身に浮かぶ。「もうすぐ」と私は告げる。彼の動きと私の動きが絶妙にあってくると「詰み」は近い。瞬間彼が抜いて私の上に生暖かい感触。だらだらと腹の上に広がるそれを指でまさぐってのばした舌の上にのせた。おいしい、と笑うと彼が唇をあわせてくる。舐めまわされる舌、唾液とまじりあってより芳醇な、私とあなたの味。

シーツに身を沈めて、ぼんやりとしていた。どうしたの?腰に力がはいらないのよ、とか、ありきたりな会話。なにが違うんだか、よくわからない。ためいきをついた。彼が私を見る。

好きじゃないの、と私は言った。たぶん大丈夫でしょ、と彼は答えた。私の中で動くなにかを彼に見せる日がくるのだろうか。わたしのすべてが終わる前に。


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