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最近買った本 [書を捨てよ、街へ出よう(読書感想)]

最近買った本について。
ここのところあんまり読書してないなと実感し、強化月間としてこれから頑張るつもり。

◆「スカルノ大統領の特使」

スカルノ大統領の特使―鄒梓模回想録 (1981年) (中公新書)

スカルノ大統領の特使―鄒梓模回想録 (1981年) (中公新書)

  • 作者: 鄒 梓模
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1981/07
  • メディア: 新書


本来なら梶山季之の「生贄」が読みたかったが、古本屋めぐりをしている暇がないのでこちらにした。ざっと読んでいるが、スカルノ大統領の側近が見た裏インドネシア史といった感じである。東アジアに日本から多大なODAが!と憤っている諸君、安心したまえ。きちんと日本の企業が受注してくれています。まあなんというかそういう話。

◆「ミスターエロチスト」

ミスター エロチスト (徳間文庫)

ミスター エロチスト (徳間文庫)

  • 作者: 梶山 季之
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1983/02
  • メディア: 文庫


梶山つながり。これがちっともじゅん…とさせてくれないんだな。梶山のSMって自身がそういう趣味がないことがよくわかる書きぶりで激萎えです。まんこにしか興味ないって感じ。まんこというか性交というか。

◆「女を愛する女たちの物語」

女を愛する女たちの物語―日本で初めて,234人の証言で綴るレズビアン・リポート (別冊宝島 64)

女を愛する女たちの物語―日本で初めて,234人の証言で綴るレズビアン・リポート (別冊宝島 64)

  • 作者: 広沢 有美
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 1987/05
  • メディア: 単行本


◆「孤高の人」

孤高の人 (ちくま文庫 せ 1-2)

孤高の人 (ちくま文庫 せ 1-2)

  • 作者: 瀬戸内 寂聴
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 文庫






湯浅芳子関連で。ちなみに「女を愛する女たちの物語」は私が十代の頃買っていて、いつの間にか捨てられていた本を買いなおしたというのが正しい。読んでわかったのは「自分が女性を恋愛対象にすることはできないんだな」ということだった。この本はバリバリのビアンフェミニズムの観点で描かれているのでともすれば「ビアンじゃないなんて男性主義に陥っているかわいそうな人!女性解放を目指すならレズビアンでないと!女性と生きる生き方こそ正しいのだ」ぐらいの言われようをされてしまう。非寛容への反発からこうなったと思うし、そこに対してある意味共感できる部分があるだけに、そんなに肩肘はらんでも、と思ってしまう。買いなおしたのは、最近興味を持って湯浅芳子をちょっと調べていたから。宮本百合子との間が非常に有名だが、悲劇なのが、戦前の日本のレズビアンが男性との恋愛の練習または逃げ道となっていたこと。だからその後多くは男性のもとへ走っていく。湯浅芳子は女性しか愛せない女性だった。同性愛と時代について考えていたりする。
湯浅芳子に関するサイトを拾い読みしていたら、レズビアンの女性のサイトに遭遇し、いささか困惑した。と、いうのも、彼女が男性を選ばなかった理由としてあげているのが「いかに男性がつまらない存在か」ということだったので、ちょっとどうかと思った。女性のここがいい、というのではなく、男性の非をあげつらう形になっているのが、なんとなく彼女の心理がうかがえるような気がして、モヨってしまうのだ。男性とはあわなかったから女性にしたよ、ということが言いたいのかもしれないが、彼女のいう「男性とはこういうもの」というその「男性」を身近に持たない私としては「そんな類型的なのにあたったからって女性に行くってどうよ?」と思った。彼女が「女性とでしか出来ない!」といっていた付き合いを私は男性と行っている。どうしたらいいんだ。

◆「広島ヤクザ伝」

広島ヤクザ伝―「悪魔のキューピー」大西政寛と「殺人鬼」山上光治の生涯 (幻冬舎アウトロー文庫)

広島ヤクザ伝―「悪魔のキューピー」大西政寛と「殺人鬼」山上光治の生涯 (幻冬舎アウトロー文庫)

  • 作者: 本堂 淳一郎
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2003/08
  • メディア: 文庫

 

 

◆「南京事件論争史」

南京事件論争史―日本人は史実をどう認識してきたか (平凡社新書 403)

南京事件論争史―日本人は史実をどう認識してきたか (平凡社新書 403)

  • 作者: 笠原 十九司
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 新書

 

 


『「百人斬り競争」と南京事件』
戦争つながりで。広島ヤクザ伝は広島におけるヤクザの台頭が(それはおそらくどこの町でもそうだったのかもしれないが)戦争とはきっても切り離せなかったこと、むちゃくちゃだった終戦後の日本の姿が丁寧に描かれている。百人斬り競争の方は笠原先生の本で未読だか楽しみにしている。「南京事件論争史」は東中野先生へのコテンパソぶりが「やめてーもう相手のHPはゼロよー」といいたくなる有様で否定派に対する氏の憤り(というか呆れ)が伝わってくる内容だ。


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