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伊勢崎のジャンヌ・ダルクは反ジェンダーフリーの旗手足りえるか [たまには真面目に語ってみる(コラム)]

南郷さんのところで、なんだかモノクルオシイblogが紹介されていたので気になって見に行くと、久しぶりにリアルタイム炎上に遭遇炎上先は反ジェンダーフリーを掲げ活動している伊勢崎市議会議員伊藤純子氏で、blog読む限り、ずいぶん勇ましいことをおっしゃっているようだコメント欄も紛糾し、ウヨだのサヨだのフェミナチだのとずいぶん物々しい。

そういえば最近、私のブログのコメント欄にネット右翼だのニワカ右翼だのとぐだぐだと意味のわからんコメントがついていることがあるが、いやどうも、私のような無学無知蒙昧かつ碌な教育も受けていない人間に、そんなご大層な形容詞をいただくとは、非常に恐縮かつ汗顔の極みでございます。長生きはしてみるもんだ。なあジイさんや。それはともかく、この方は「伊勢崎のジャンヌ・ダルク」と名乗るなど激しく威勢が良い。威勢が良い人は基本的に好きだが、どれどれとそのロジックを読んでみれば急上昇した期待と結果はものの見事に反比例した。くわしくはこの該当記事コチラのコメント欄を読んでいただきたいが、要はモデル募集の広告をうった女子中学生が結局それだけではすまなかったという事件について伊藤議員が「男をだまそうとした女が被害に遭っているだけだ。本人に落ち度があるのでは?」と二次レイプまがいの発言をし、結論としてそういう行動を中学生がとったのは「男女混合名簿」によるものだという独特な理論を展開されていらっしゃるご様子。そういうことをいえば当然のごとく、それは問題がある、と紛糾し炎上に至るという方程式である。

おそらく伊藤議員が言いたかったのは(かなり積極的に好意的解釈をすればだが)世の中どんなことがあるかわからないから自分の身を守るために善後策を講じるべきである、ということなのであろう。そういう風に捉えて、常に最悪の事態を考慮して行動せよという主張と考えれば、それ自体は問題はなかろう。ただそのことと、ジェンダーフリー教育、わけても男女混合名簿へつながるくだりがまったく論理展開として成立しておらず、結局、我田引水したいだけちゃうん?という惨状を呈している。該当案件を(メディア報道等によって個人的に勝手に)考察すると、非というものがどこかに存在するとするならば、それは中学生にして一時間5000円もの大金をモデルという手段によって手に入れようとする安直さではあると思うが(新聞配達はどうした?)、だがそこに至る前に忘れてはならないのは、中学生が身分不相応な大金を手に入れようと思うことへの不自然さと、高額なお金を得る手段が安易であるからこそのハイリスクをなぜ親が教えていないのか、どのような家庭環境でそういう考えになってしまったのか、そのあたりについて言及するべきではないだろうか。糾弾するべきは親、あるいは周囲の人間の教育方法であるように思える。そうなれば畢竟「ホリエモンこと堀江社長ライブドア騒動」に集約される、戦後日本が道徳心あるいは「恥」の概念を失い、秩序なき拝金主義へと突入していったことにそもそも問題がある云々と、戦後民主主義教育(あるいはスクラッチしてビルドしなかった団塊世代)への批判としてもっていったほうが、問題提議としてはすわりがいいように思う。だが導かれたのは「男女混合名簿悪説」。そのあたりがどうもよくわからない。

まあ、そういう文章を読めば一言なにか異議申し立てしたくなるのが人情というもの。そういうわけでコメント欄がこんな風になってしまった。ただそのコメント欄での論議で気になったのが「犯罪被害に遭わないために善後策を講じるべき」ということと、「性犯罪被害者は不可抗力によって引き起こされたものであるのだから、被害者には万全のケアを行わなければならない」というのがいささか混同されているように思えた。やはり、子供には知らない人についていってはいけないと教えるべきであるし、ドアに鍵はかけるべきで、暗い夜道を一人で歩かないほうがいいだろう。だが、それと、不幸にして被害に遭った人間を責めることは全く別問題である。そのあたりがどうもごっちゃになっている気がしないでもない。

私は過剰なジェンダフリー教育には反対だし、過激な性教育にも反対だ。だが少なくとも伊藤議員のような論理展開はしないように心がけているつもりだがいかがでしょうか。まあとにかく私なんかには思想も哲学も教養もいっさい期待するなってことです。


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南郷力丸

 ジェンダーフリー推進の人たちは「バックラッシュの人の程度がわかる」って感じで取り上げてますんで、ある意味で旗手に祭り上げられてます。
by 南郷力丸 (2006-01-23 21:15) 

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