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花より団子 [ごきげんいかがワン・ツゥ・スリー(日記)]

春の宵、あまりに気持ちよいので、ミッチェルとともに靖国神社へ桜を愛でにいった。

仕事帰りのためかなり遅くなってしまう。飯はミッチェルのしぶとく粘り強い運動に根負けし、とうとうココイチのカレーということに。まあ不味くはないっすよ。しかし二人で食べるものなのか…。実に幸せそうなミッチェルの表情が無性に悔しく、水の中に辛いスパイスを大量にいれてやった。半べそをかくミッチェル。

そんなこんなで靖国へ。政治的信条からミッチェルはあまり靖国へくるのは好まない。公式参拝には反対だ。自身も参拝はしない。このテの議論を二人でするとだいたい朝までナメてれば!?となる。彼の言葉の中には「沖縄にしたように韓国や中国を侵略したじゃないか」という激しい口調も生まれる。彼は彼なりに戦争や戦争責任、あの時代を捉えている。それはコトの是非はどうであれ、とても貴重なことだと思う。自らの身の内に政治信条があり、それは彼の故郷、風土と密接な関係があるのは否めない。そしてそういうモノを育てる風土故郷、育てられた信条はとても大切だと、私は思う。(そういうモノを育てないとやってらんない商売ではあるのだが。)尊重した上で議論をすべきだ、と肝に銘じている。

桜はそんなわれわれの思惑を超えてうつくしい。
桜は死体を根に抱え、死者の持つ怨念を浄化する作用があるという。だから古来人々は因縁が生ずる場所には桜を植えた。彰義隊の上野しかり、靖国しかり。
またこの場所にはわれわれの思案を超えた状況になるのもまたしかり。屋台総出なわけです。
以前昨今屋台事情を書いたこともあったけれど、年始浅草詣での際は今まで見慣れた屋台たちだったので、あの場特有のだったのか、と得心したのだけれど、どうやらアッチが異例というかなんというか。つまり屋台文化にも国際市場化が盛んとなっているわけで。
シャーピン(中国風おやき)だのドネルケバブだのドイツ風ソーセージ(ドイツ人のおかみさんがやっていた)だのといった各国の料理が百花繚乱。目で見る国際化、舌で味わう各国文化といった風情です。日本古来の屋台にはやっぱり伝統として金髪のにーちゃん(いわゆるドキュソ)がきりもりしている。またはイイ顔のオヤジとか。裏ではどうかしらねども、見る限り、国際屋台とはうまく共存共栄しているように感じる。
ドイツ人のおかみさんからソーセージを。350円。こんがり焼けて実に美味そうだ。「どんな風にします?」と聞かれ、なにがありますか?とたずねるとちょっと照れくさそうに「マスタードかけますか?パリ風なんですけど」たっぷりかけてもらう。個人的にはマスタードだけが好きなので、なるほど、これはパリ風だったのかとひとつ賢くなりました。
屋台の中には↓こんな風に寝ぼけたようなことが書いてあるけれど
コレもまたイイ感じ。どうせもうすぐ夏なのだから。

炭鉱のタコ部屋から逃げ出してきたようなイイ顔のオヤジが切り盛りする団子屋にてミッチェル購入。しかし辛水のことは忘れていないようで、私がニガテな団子を二串。ええええーーーー、というと、鼻で笑いもしゃもしゃとこれまたうれしそうに。残念ながら毎年でている見世物小屋が今年はない。惜しいな。かかっていたなら即売り飛ばすのにミッチェルを。


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アキオ

ふふふっ、と和んでしまいましたよ。
by アキオ (2005-04-06 18:58) 

kiki

ミッチェルさんは彼氏なんですか?
by kiki (2005-04-07 07:54) 

瑠璃子

>アキオ氏
うふふ。屋台モノって結構和みますものねえ(?)
>kikiさん
はじめましてどうも。ミッチェルは我が親愛なる忠実にして最良の下僕です。
by 瑠璃子 (2005-04-07 09:04) 

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