刀削麺ってきしめんとフェトチーネを足して２をかけた感じ

昼のかなしみをうけて、夜は水道橋・神保町へいく。ここにはうなぎ釜飯の店があり、精力をつけようと思っていたのだが、精力をつけたところで誰に発散するわけでもなし。つけた精力でおのれを充足させるほど年食っちゃいねえよ。
神保町には知る人ぞ知る北京亭なる中華料理屋がある。（←「よく管理されたうまい」という表現がなんとも中国的ですな）

場所は大原簿記学校があるあたりです。昔：研数学館、今：和民の、路地はさんで隣。ここはなにがすごいかといって、割り箸袋に「中国人民との相互友好を勧めましょう、正しく中国と東中国海、南中国海と呼びましょう」と書いてあったり、ふと上を見上げると厨房あたりに歴代の社民党委員長が揮毫した色紙が飾ってあるのです…。もちろん村山さん、土井さんもあります。
奥を見れば中国4000年の歴史を両肩に担ったようなジジイが、ものすごいしかめっ面をしながら餃子の皮に具を包んでいるし。興味がある方は是非どうぞ。

まあ普通の食事をしたいので、その近くにあった刀削麺をウリにしている鐘楼（ジャンロウ。化け物数秒手前のゴツイオカマ姿をスクリーンで披露した勇気ある俳優はジョン・ローン）という店に入りました。

（←おしゃれっぽい中華料理は信用するべからず法則をすっかり忘れて…）

 刀削麺がウリです。なまこ型の生地の皮を専用の刃物でうすーく削いでゆでて麺にするというものです。（最近は増えたなあ刀削麺の店。）前々から一度食べてみたかったから、大変楽しみにして店に入る。店の中は、うちっぱなしの壁に中国っぽいお札がはられているようなインテリア。なんとなーくやばいな、とは思っていたのですが。とりあえずハズレがないもの、と小籠包と豚の耳の冷菜、私は刀削麺の担々麺、ミッチェルは刀削麺の 酸辣湯仕立てを。以上で計３５００円ぐらいです。

（↑上左から小籠包、豚の耳の冷菜、下左担々麺、担々麺その後）

豚の耳はかなり山椒がきつく、まさに舌が麻痺しました。きっと小籠包の味がしなかったのはそのせいでしょうね。担々麺は、ごまの味はせずラー油の味がもろ、というものでした。ただ麺がすごく美味しい。というのも私は幅広麺が大好きなので、そういうことでかなりうまさを感じていると思います。しこしこした歯ごたえがあって、やわらかいのですが、食べ応えがある。普通麺をこんなに噛むことはないな、と思うぐらい。スープが絡んでイイ感じ。
と私はまだよかったのですがミッチェルは悲惨だった。なにせ、 ひたすら酸っぱくて辛い。しかも個々が独立採算方式で舌に否応なく決済を迫る、というような有様。酸辣湯って辛みと酸味が渾然一体となったところに美味さがあると思う我々にしてみると、それぞれが自己主張しすぎ、と思えてしまうのです。
やっぱり外装がおしゃれ系の中華料理屋には入っちゃイカン、と次回の北京亭へのリベンジを固く誓いながら神保町を後にしたのでした。つかダメなときは何をやってもダメなだけですが。

コメント 3

お晩です。またまたお邪魔します。
刀削麺オイラは大好きです。
何故か毎年地元のもみじ祭りで本場中国の人が特設の店舗で披露しており、それを食べに毎年１時間半掛けて祭り会場に赴いております。
なかなかオイラの地元では食べさせてくれるお店がありません。（田舎だから）
何とも羨ましい！。では。
by まいけるさん (2005-03-08 23:25) 

どぉんまいける。
ってかんじでしょうかね。。

東シナ海でいいのさ、自分たちが勝手に呼ぶのはいいけど
押し付けがましいのが赤っぽい。
日本海は日本海。。はい。
by アキオ (2005-03-09 11:59) 

＞まいけるさん氏
刀削麺、アタシも好きですよ。実はいい店を見つけまして。それはまた次の機会に。おいしいかった。幅広でしこしこしてて。ただその麺に到達する前に挫折させられたことに立腹。ぷんすか。
＞アキオ氏
どんな政治思想をもっていてもいいけど、中華料理屋で主張するなよ…って思う。なんかさ、飯食うことに集中させて欲しいな、と…。東シナ海でも東中国海でもいいけど（シナは基本的に秦から考えた自称なんだけど…という話はおいておいて。結局は使う言葉に罪はなく、使う側の問題なのです。味噌煮込みうどん問題をみよ）とりあえずチンジャオロース早くだして、ということですたｗ
by 瑠璃子 (2005-03-09 12:24)